YKKAP
YKKAP(株)は、アルミ建材製造業者です。YKKグループでファスナー事業と並ぶ、主軸事業を担っています。アルミサッシ業界の日本国内市場シェアはLIXILに次いで第2位を占めています。YKKAP社の会社名称の「AP」は「ArchitecturalProducts」を省略したものです。APは、いわば完成された建築に用いられる工業製品で、素材としての建材とは異なります。例を上げると、窓はガラスやフレームなどの建材を組合せた物で、空間を構成する物の一部となり、機能と性能を実現します。YKKAP社は、そうしたものを工場生産化し、ハイレベルな品質につくりあげ建築向けの製品として提供しています。1957年(昭和32年)に、吉田商事(株)(現YKKAP(株))が東京で設立。初めは、吉田工業株式会社(現YKK株式会社)が生産した、スライドファスナーの輸出そして伸銅品の営業部門として販売業務を始めました。1961年(昭和36年)に、アルミ室内建具等の生産・販売を開始。1969年に、各種サッシ用途のパーツの社内製造をスタートさせました。1990年(平成2年)に、YKKアーキテクチュラルプロダクツ株式会社(略称YKKAP)に商号を変更しました。YKKグループ建材事業組織の再編に伴い、YKKグループ建材事業の中心となる会社となりました。1994年(平成6年)に、建築材料商品のブランドを「YKK」から「YKKAP」に変更。2003年(平成15年)に、YKK株式会社の建材製造事業本部を統合し、YKKグループの建材事業を完全に統一。2004年には、YKKAPブランド、商標が世界で統一されました。通常では窓はフレームとガラスが別々のメーカーから提供され、建材流通店にて組み合わせて提供されています。YKK_AP社では、窓の設計に対する考えを新たにして、機能、性能、デザインで1ランク上を目指し、その性能を確保するために、管理された自社工場でガラスを含めた窓として生産し、受注から現場納入まで通して管理するビジネスモデルを、2006年から他のメーカー先んじて作り上げています。